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VR/AR Startups

よくわかるVR/ARスタートアップ

VRデバイスの特徴と普及予測

VR

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3月28日からついにOculus Riftの出荷が開始されました。4月5日にはHTC Viveの出荷も開始されています。今後、どのようにVRデバイスが普及していくのかについて、個人的な考察をまとめてみました。


軽くてヘッドホン付きで使いやすいVRの代名詞、Oculus Rift

Oculus Riftは言わずもがなFacebookに買収されたVRの代名詞的なデバイスです。開発キットのDK2を体験された方は多いと思いますが、製品版のクオリティは別物です。解像度が格段に上がっている他、デバイスが非常に軽く、またヘッドホンが内蔵されているため非常に簡単にVRの世界に没入することができます。そのため、ゲームに限らず、映像や友達とのソーシャル体験を長時間楽しむ場合にも利用しやすく、VRの可能性を広げてくれるデバイスです。


しかしながら、現在は販売開始から30分以内に注文完了したデバイスの出荷も行われておらず、ユーザーの需要に対してデバイスの供給体制が追いついていないのが現状です。今後デバイスが安定的に出荷されていけば、DK2の販売台数118,930台の5~10倍程度の販売台数は見込めるのではないでしょうか。


HTC Viveは世界最大のPCゲームプラットフォームSteamが発売したデバイ

HTC Viveは、Oculus Riftと比較して、ルームスケールVRによりVR空間内を歩けることが特徴とされています。ですが、HTCがVRデバイスを発売して勝算があるの?と思われている方が多いと思いますが、HTC ViveはMAU1億2千万人の世界最大のPCゲームプラットフォームSteamを展開するValveがHTCと共同開発しているデバイスなんです。そのため、コアユーザー向けに十分リーチ可能です。


しかしながら、799ドルという価格設定のため家庭用にはなかなか普及しにくく、ルームスケールVRの特徴を活かし、アミューズメント施設などでの活用が進むと思われます。


PS4の成功戦略をトレースしたPlaystation VRの価格戦略


Oculus Riftが599ドル、HTC Viveが799ドルで発売されている中、Playstation VRは399ドルで発売されています。6,458円のPlaystation Cameraを購入する必要があるため、Oculus Riftとの価格差は150ドル程度でしょうか。


100ドル以上の価格差で後出し発表をしたのは、PS4発売時にXbox Oneの後出しで発表し、現在の3,600万台という販売台数を達成した成功体験をトレースしています。


そのため、Playstation VRはOculus RiftやHTC Viveと比較し、圧倒的に普及する可能性があります。PS4は年内に発売が噂されている4K対応のPS4と合わせて、PS4の販売台数を大きく伸ばし、付随する形でPlaystation VRも一番早く100万台を達成し、更なる販売台数も見込めるのではないでしょうか。


国内は段ボール型VRでの販促利用から


さて、海外と比べてPCゲームが普及しておらず、PS4の販売台数も300万台程度の日本国内ではPCやゲーム専用機でのハイエンドなVRの普及は限定的になると考えられます。


まずは、Google Cardboardなどの段ボール型VRデバイスを活用した、不動産、旅行、結婚式場、キャラクターコンテンツなどの販促活用から始まっていくと思われます。


スマートフォンでハイエンドなVRが楽しめるGear VR


OculusがSamsungと共同開発しているGear VRというデバイスがあります。Galaxy S6/S6 edge/S7/S7 edgeなどのSamsungスマートフォンだけに対応したデバイスですが、段ボール型VRと異なりハイエンドなVRと同じ360°の映像を楽しむことができます。ただ、ハイエンドなVRデバイスと比較し、映像の解像度が下がる他、別売りのBluetoothコントローラーを活用しないと簡単なタッチ操作しか行うことができません。


USではGalaxy S7/S7 edgeのプレオーダー時に30万台ほど無料配布されたため、既に50~60万台は出荷されていると思われ、今後Samsung製の360°カメラGear 360とと合わせて更なる拡販が行われると予想されます。


本命は1~3年後に発売されるAppleのVR/ARデバイス?

VRデバイスの世界的な普及のためには、下記の3つのポイントが大事だと考えています。AppleはVR/AR関連の特許を取得し、関連する企業を買収しています。iPhone7やiPhone8と連携する形で、VR/ARデバイスを発売すれば、VRはもっと日常に定着していくのではないでしょうか。


・世界的に普及しているスマートフォンと連携したデバイスであること
・ユーザー自身の手を活用したリッチな操作が可能であること
・VRだけでなくARにも使えること

 

VR/AR領域のスタートアップを起業しました。社員・インターン(特にUnityエンジニア、3Dデザイナー)に興味がある方はTwitterやtanigo[at]gmail.comまでご連絡ください!

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