VR/AR Startups

よくわかるVR/ARスタートアップ

Ingress、Pokemon GOと今後のARサービス

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Pokemon GOが凄く好調のようですね!前職で位置情報を活用したサービスを展開していたため、位置ゲーについてはそこそこ詳しく、社内でIngressについて話す機会がありました。

Ingressは端的に言うと、2チームに分かれての陣取り合戦です。Ingressの醍醐味が何かと言うと、周辺にいる人たちとリアルタイムにバトルできることかなと思います。今までの位置ゲーでは、行った場所を記録したり、移動距離に応じて貯まったポイントを使って自分で町を作るような1人で楽しめるゲームが主流でした。

それが、スマートフォンが普及したことで、周辺にいる人たちとリアルタイムにバトルすることが可能になったのです。Ingressもユーザーが少なかった頃は、陣取りもそこまで激しくありませんでしたが、ユーザーが増えたことで、まさに目の前にいるユーザーとバトルを繰り広げるようになってきました。

Ingressが人気が出た要因としては、スマートフォンならではの今までにないゲームを提案したこと、SFの世界観がテックユーザーにウケたこと、Google社内から誕生したため注目されたことなどが大きいと思います。

とは言え、Ingressは世界観やゲーム性がわかりにくかったので、一般人には敷居が高かったのも事実。Pokemon GOにより、世界観やゲーム性がわかりやすくなったことで、位置ゲーの真価を発揮できるのではないかと思います。

ARが普及した未来について語られるときに、レストランのレビューが見られるなどが例として出てきますが、スタートアップの視点で見た時には、そこは食べログなどの既存プレイヤーが対応する領域であり、手を出さない方が良いと思っています。

現実世界には既に存在する遊びやツールで、今までのインターネットでは実現できなかったけれど、ARによって実現可能になること。1人で楽しむものではなく、他のユーザーとのコミュニケーションによって広がるものを考えるのが良いのではないでしょうか。

ノブレス・オブリージュ 今後も救世主たらんことを。

by 東のエデンhttp://www.amazon.co.jp/dp/B003VOIPHW

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StartupVR Meetupの体験コーナーに出展してきました

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日曜日にSkyland Venturesさんが開催したVRスタートアップイベント、StartupVR Meetupの体験コーナーに開発中のゲームを出展してきました。展示も3回目になり、運用もこなれてきましたが当日は1人だったので、Skyland Venturesさんからヘルプの学生を提供して頂いたおかげで随分と助かりました。

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VRの領域に取り組んでいて感じるのは、開発コミュニティの熱量の高さです。cluster.の加藤くんがプレゼンの中でサマーウォーズのOZの様な世界観を作りたいという話をしていましたが、まさにSFアニメで見た世界を自分の手で作りたいなどの熱気で満ちていて、イベント終了後の展示したメンバーでの食事も楽しい時間を過ごせました。

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核家族化やグローバル化が進む中で家族や友人とコミュニケーションする機会も減ってきていますが、今後高齢化が進む中でますます移動せずに友人とコミュニケーションする手段が求められてくると思います。VRやARの技術を活用すれば、遠くにいる大切な人たちとのコミュニケーションを豊かにすることができるのではないでしょうか。

現在、僕たちは遠く離れた人とコミュニケーションしながら楽しめるゲームの開発を進めています。今後はゲームに限らず、VRやARの技術とネットサービス運営の知見を掛け合わせて、生活を豊かにするサービスを提供できればと思います。

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Tabletop Simulatorに学ぶVRでのネットワーク効果の働かせ方

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Steamで配信中のTalbletop SimulatorがVRに対応したことが発表されました。Tabletop Simulatorは正確にはゲームではありません。物理エンジンでカードゲームやボードゲームなどの道具を再現してオンライン対戦を支援するツールです。ゲームのシステムを組み込まずに、道具だけを再現することで汎用的なシミューレーターとなっています。

steam.degica.com

画期的な点は、自分が作ったカードゲームなどのデッキを読み込ませることで、どんなゲームでもプレイできてしまうところです。カードゲームやボードゲームは少し人気が出たゲームでも周りにプレイヤーがいるとは限らず、オンライン対戦がプレイヤーを見つける解決法になるのですが、Talbletop Simulatorならあらゆるゲームを再現してプレイすることが可能です。

tukedai.minibird.jp

つまり、Tabletop Simulatorはゲームであることを捨てたことによって、世界中のどんなカードゲームやボードゲームもオンライン対戦できるプラットフォームへとなり得る可能性がある、まさにカードゲームやボードゲーム版のYouTubeの様なサービスなのです。

www.gamespark.jp

VR市場が立ち上がり始める中で、市場初期に参入することが良いのかというと市場がある程度成長してから参入した方が勝率が高いことはスマホ市場が証明しているように思います。実際、スマホの勝組のコロプラさんがスマホに参入したのはiPhoneが発売された2008年8月から3年後の2011年9月、パズドラは2012年2月にリリースされています。

しかしながら、市場初期に参入するプレイヤーがいないとそもそも市場が活性化しないわけで、市場初期に参入して成長し続ける戦略を取れることが重要なのかなと考えています。スマホ市場で言うと走行記録アプリのRunkeeperや渋滞情報コミュニティのWaze、ダイエット記録のNoomなどネットワーク効果が働くサービスが、市場初期に参入して成長し続けているサービスかなと思います(2社はM&Aされていますが)。

Tabletop Simulatorの様なネットワーク効果が働くサービスを志向すれば、市場初期を乗り切り、市場の成長期に更なる拡大を見込めるサービスを作れるのではないでしょうか。

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バーチャルビリヤード場ゲーム、Pool Nation VRが面白い

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 6月1日にSteamでリリースされたHTC Vive対応のバーチャルビリヤード場ゲーム、Pool Nation VRが面白いです。要はVR空間内にバーチャルなビリヤード場を再現したゲームです。HTC Viveのコントローラーを使ってビリヤードをリアルに楽しむことができる他、ビリヤード場内を歩いたり、ビンを割ったり、ダーツを投げたりしてビリヤード場にいる気分を味わうことができます。

thescene.com

僕が一番感動したのがリアルタイム対戦です。 昨日、オフィスを構えているEast Venturesの渋谷のシェアオフィスで試しにプレイしていたのですが、何と乱入対戦されて、そのまま世界のどこかのプレイヤーとリアルタイムにビリヤード対戦をしました。周囲から見ると完全に変な奴だったと思いますw

個人的にリアルタイム対戦ゲームが好きで、QuizUpからクラッシュロワイヤルまで色々と楽しんできましたが、VRでのリアルタイム対戦は格別でした。相手の頭の位置やキューの操作、手を使ったジェスチャーから感じるそこに誰かがいる感が素晴らしいです。

www.slideshare.net

なお、ソーシャルVRに関してはGREEさんが研究結果を発表したこちらのスライドもおすすめです。ハイエンドなVRデバイスは持っている人がまだまだ少なく、そもそもリアルタイム対戦を成立させることが難しいのですが、成立しさえすれば素晴らしい体験を提供できそうです。

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HololensのPVから見える3Dインターネットの未来

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MicrosoftがHololensのコア技術であるWindows HolographicをOEMメーカーなどにも公開することを発表しました。これにより、Microsoft以外のメーカーからもHololensの様なデバイスが発売できることになります。

www.youtube.com

Microsoftが目指している世界観はこのPVを見てもらうのがわかりやすいと思います。目で見える現実世界とHololensで描写する3Dモデルを融合して表示することで、今まではできなかった3Dのシミュレーションが可能になります。

今コンピューターの世界で起こっているのは、ゲームのグラフィックを表現するために開発されていたグラフィックボード(GPU)の進化により、コンピューターが360度の世界を理解できるようになり、再現できるようになってきているということだ思います。まさに、3Dインターネット時代に突入しようとしているのではないでしょうか。

コンピューターが360度の世界を理解できるようになることでディープラーニングや自動運転が可能になり、再現できるようになることでVR/ARが可能になり、360度の世界を理解しつつ、再現できるようになることで複合現実(MR)と呼ばれるこのPVの様なことが可能になるのです。

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VRで今までにないコンテンツを制作できるツール4選

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HTC Viveがオフィスに届いてから、沢山の人に体験して頂く機会を設けてきましたが、一番評判が良いのが、Googleの3Dお絵描きアプリTilt Brushです。VR内でゲームをプレイすることも楽しいのですが、VR内で自分で何かをクリエイトする体験は誰もが楽しいと感じるようです。

Tilt BrushはSkillman & Hackettという2人組の開発スタジオがOculus Rift DK2が2014年7月に出荷開始された2ヶ月後の9月に発表し、2015年4月にGoogleにスピード買収されたアプリです。GoogleがVRを広げていくために、クリエイトツールが重要だと考えていることがわかります。
 
Tilt Brushの二匹目のドジョウを狙い、スプレーアートを楽しめるアプリを制作している会社もあります。町の外壁にスプレーアートを描くという現実では法律上難しいことをVRで実現しています。 
 
GDC 2016で発表された、VRとDJを組み合わせたThe Waveは非常に面白いアプリです。VR内でDJプレイを行うことができ、DJも観客も自宅を離れることなく、遠隔でライブ音楽体験を楽しむことができます。
 
TvoriはVR内でアニメーションを直感的に制作できるアプリです。ハリウッド映画でCG空間内に仮想のカメラを配置して撮影する手法が使われ始めていますが、同じようなことをVR内で実現するツールを制作しています。
 
また、先日開催されたGoogle I/Oでは、GoogleのVRコンテンツ研究チーム、Daydream LabsでVRを活用して音楽や建築デザイン、360度映画をクリエイトできるアプリのデモをHTC Viveベースで開発してみたことが発表されていました(上のYouTubeの25分過ぎから確認できます)。
 
VRデバイスをかぶることはそこそこ不快ではありますが、かぶることでコンテンツの制作が楽になる、今まで作れなかったコンテンツが作れるようになる等の明確なメリットがあれば、多少不快でもかぶって制作することもあり得るのかなと思います。
 
また、VRデバイスがある程度普及するまでの期間は、コンテンツを制作する人たちに制作用のツールを提供し、制作されたコンテンツはVRデバイスが無くてもPCやスマホで体験できるようにする視点も大事なのかなと思います。

キャラクターを近づけるVRでしか表現できない臨場感

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VRで素晴らしい体験を提供するための重要な要素として、臨場感、対話性、自律性の3つがあります。臨場感について、VRでしか表現できない手法として360度全方位の映像がありますが、ユーザーにキャラクターを近づけさせることもかなりのインパクトがあります。PCでもスマートフォンでも、キャラクターは今までディスプレイの中に収まっていましたが、ディスプレイと自分との距離を詰めて近寄ってくるからです。

youtu.be

昨年の東京ゲームショウで出展されていたカプコンの「KITCHEN」というデモコンテンツでは、殺人鬼に密室に閉じ込められて椅子に縛り付けられ、背後から首元にナイフを突きつけられるというとんでもない表現をしていました。 

※某所で体験しましたが、メチャクチャ怖かったです。

また、まるでアニメの様にキャラクターが動くことが特徴でスマホの恋愛ゲームに数多く採用されているLive2Dも、Live2D Euclidという次世代版で360度全方位の描画に対応し、VR内でキャラクターと会うことができるようになります。

PCやPS4で体験できるハイエンドなVRについては、国内ではデバイスの普及台数が少ないためアミューズメント施設やキャンペーン用途などのBtoBtoCやBtoBの市場が中心になると思いますが、スマートフォンでのVRはGoogleのDaydreamを機に、国内でも徐々にBtoCの市場も誕生してくるのではないかと思います。

スマートフォンでのVRの普及を促進するキラーコンテンツの一つは、キャラクターに会えることかなと思います。

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